Summary
「Dimensionism 2.0²⁰」は、絵画を軸に営まれてきた次元芸術の歴史を21 世紀の宇宙時代に向けてアップデートさせ、これまで捉えることが出来なかった身体感覚や空間概念の獲得を目指す一大構想です。
芸術運動のひとつである「Dimensionism」は、20世紀のはじめアインシュタインの相対性理論に触発された前衛芸術家たちによって最初の試みが行われました。
その中には現代アートの父となるマルセル・デュシャンも名を連ねていましたが、運動は大きく花開くことなく、一世紀ものあいだ沈黙を続けていました。
この間わたしたちは多くの社会的課題に直面しながらも革新的な科学的・技術的イノベーションを生み出してきました。ようやく2020年の今、地球の重力から解放された宇宙空間を積極的に経験していくことで、当時のデュシャンや仲間たちが成しえなかった四次元以上の世界へ物理的にアクセスする糸口が見えてきます。
本展では、光学的な現象を使って鑑賞者がこれまで意識してこなかった「次元(Dimension)」に対する新たな捉え方を体験できるインスタレーション「Pion」を発表します。
1辺約6ftの大きな立方体の中で起こる特異な現象を通じて、これから本格的に宇宙時代を生きる次世代の人々に高次元芸術という新しいビジョンを提示します。
時空間を意味するNowHere(いまここ)はこの物語の第一章を飾るにふさわしい場となるでしょう。
WORKS
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