Summary
■展覧会概要
石見出身のアーティストが描くスペキュラティブな世界像
島根県浜田市出身の平川紀道(1982~)と、島根県益田市出身の野村康生(1979~)が、生まれ育った島根県西部・石見地域で新作を披露します。
平川はコンピューター・プログラミングを駆使した映像・音響インスタレーションを中心に、国内外の美術展、芸術祭などで活躍しています。野村は高次元(4次元以上の次元)や宇宙についての考察をテーマに絵画を制作していましたが、2018年にニューヨークに拠点を移して以降は、体験型のインスタレーションを発表しています。
2人は同世代、同じ地域の出身であるだけでなく、いずれも東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)でアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加する(野村は2015年、平川は2016年)など、アートとサイエンスの領域をまたぐ活動をしているという共通項を持っています。
「眼で見ているもの、耳で聞いているものは世界そのものではない」とする平川と、「あなたが今見ている世界は、どこまでが本当に実在する世界でしょうか」と問いかける野村。2人のアーティストが“スペキュラティブ”な(=未知のものごとを考えるための)作品を通して私たちの身体や知覚を揺さぶります。
展覧会公式サイトはこちら